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青森、沖縄、グァテマラ、岡山で生活してきたカフェ好き主婦の自由なブログです。


by tyukita
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育て欲

ずーーーーーーっと前に、もう漠然としか覚えていないんだけどNHKの「プロフェッショナル」という番組に、国連かどこかで子どものために働いているモクオさん(確か)という女性が出て、おっしゃっていた言葉が今でも深く心に残っている。
「ご自分のお子さんをお持ちになりたいとは思わないんですか?」
というアナウンサーの質問に、

「私は二回流産しているんです。でも、主人が "君は世界中の子どもを育てているんだからいいんだよ〜"と歌いながら言ってくれたんです(ご主人はミュージシャンらしい)」

…感動した。
アナウンサーも質問した表情のまま、ぽろりと涙を流して自分でびっくりしていた。

なんか最近、
「未来に繋げる」
という行為の難しさや尊さが、以前よりはすこうしわかってきたような気がします。以前よりかはほんの少しだけ。
ご夫婦の中には、本当に子どもが欲しくてもなかなか授からない方もいる。でもそれを不幸としてしまうのは、違う気がする。 万人に当てはまる哲学でないと真理とは言えないではないか。 
最近思うのは、人間は、途中までは育てられっぱなしだけど、そのあと、後世に残せるものを育てたくなるのではないかと思うのだ。もちろん、育てる過程で自分も育てられているのだけれど。
父性、母性の違いこそあれど(誰が何と言おうとこの違いはあると思う)、未来に繋がる何かを、人は残したくなるのではないかと思う。そのためには時に命を懸けても惜しくないのだと思う。

…とは言っても、以上のことは私の机上の空論。
でも、この先自分の子どもが出来て育てる経験をさせていただいても、授からなくて世界中の子どものために何か教育機関を作ったとしても、その両方でも、たぶん上に書いた基本的なことは変わらないと思う。その確認作業と試行錯誤が残っているだけ。
自分たちの子どもを必死に育てるパパもママも、巡りあった誰かのために学費を提供する人にも、異国の地で学校を作る人にも、日本で踏ん張って子どもと向き合う政治家や教師にも、職業訓練の場を作る人にも、未来を育てるために人生を捧げる人たちに、私は感動を禁じ得ない。
自分もそうなりたいと思う。

※モクオさんの話はうろ覚えなので、細かいところが違っていたらごめんなさい。
※「プロフェッショナル」見つけた!
by tyukita | 2010-08-09 11:03 | 1007~ニンプちゃん