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青森、沖縄、グァテマラ、岡山で生活してきたカフェ好き主婦の自由なブログです。


by tyukita
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ごらんあれが竜飛岬

自殺ブーム?????

と思うくらいこどもの自殺が多い(中高年の自殺はニュースになっていないだけ?)。
死ぬのが怖くないなんてうらやましい限りだ。
いや、生きるのが死ぬのよりも辛いのは、やっぱり辛いのか。
転校しちゃえばいいのに、と思うけど、子どもの力だけじゃかなわないから、やっぱり難しいのか。うーん。

今年の3月に、関西の友人が遊びに来てくれたので「私も行ったことのない青森ツアー」を開催した。そのときに、日本海側、初めて見たんです。

沖縄の恩納村への道に似た道をとおり、さあて、ここを曲がれば海が見えてくる……
沖縄だったら、そこで視界が開けた瞬間、
「キレーイ!!!」
という歓声があがるのだろうが、
竜飛岬方面に向かうわたしたちは、日本海を見て、

「厳しーーーーーー!!!!」

と叫んでしまった。

飲みこまれそうなほど荒れ狂う高波、
鉛色の空、
肌を突き刺すような寒風、
ごうごうという音、
世界にわたしたち四人だけ…?という孤立感。
あげくの果てに、厚い雲が割れ、光が差し込んでくるので、なぜか西洋の神様がお怒りになって降りてくるところかと思った(そういう感じの絵画があるじゃん)。

「ひえ〰。ごめんなさい」
とわけもわからず謝りそうになった。

でも、不思議なもので、元気が出た。
なんでだろう。
沖縄の癒しの海とは、違うパワー。
本当にカラカラの心の人には、荒療治でこっちの海をお薦めしたい。
「叱咤激励」を景色にしたらこうなります、という光景。
追われると逃げたくなる、引き止められると行きたくなる、みたいな作用・反作用の法則が働くのか?厳しい光景を眺めるほど、励まされているような気になってくるから不思議。
しかも、このときは落石のため竜飛岬まではたどり着けなかったので、よけい厳しさを感じた。

心から元気のない方は、一度、北の日本海を見ることをお薦めします。もちろん冬に。
どうせ死ぬなら、ここを見てから!!
でも落石などの事故に遭わぬよう、そしてなるべくひとりで行かないよう、気をつけたほうがいいと思う。ひとりだと本当に怖い。
by tyukita | 2006-11-17 12:35 | 0610~助走