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青森、沖縄、グァテマラ、岡山で生活してきたカフェ好き主婦の自由なブログです。


by tyukita
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そろそろ冬かあ?

「お 鮭のあらが売ってる。大根も旬だわ」
「あ 冬物を出さなきゃ。フリース、おばあちゃんちから貰ってきたのが何着かあるなあ」
「帰ったらあったかいコーヒー飲もっと」

なんてうっかり思ってしまったけど、

今7月じゃん!!!!!!!!!

寒いよー(+o+)
沖縄の冬と同じくらいだよー(;_;)
昨日は18℃だったよー(T_T)
「季節より温度」 を合言葉に、厚着しよう厚着。

極寒とは言わない。言わないが、寒い。
昨日家族に宣言した。
「わたしあったかいところに永住するから、お父さんたちも青森に住みつづけないで!」
すると父は「夏は青森がいいなあ」というので、そこは妥協することにした。

さよなら青森
私を育ててくれた地
いろいろありがとうございました
人は素朴で好きでした
雪も綺麗で好きでした
津軽弁も好きでした
色白の男子高校生が白シャツを着る夏も好きでした
魚介類が美味しいのも最高です
水も美味しいから、コーヒーも美味しくはいります
寒い
ただそれだけが、唯一、かつ最大の壁でありました

話は変わりますが、県民性ってあると思いますか?
もちろん個人差の方が大きいという前提で。
青森の人は朴訥だと言われたり(住んでいるとわからない。他の土地に住むと、ちょっとわかる)、大阪の人は商売上手と言われたり…恐妻家が多いと言われている県はどこでしたっけ。

同郷の友人が、
「九州の人とは話しやすい」 と言ったので驚いたことがある。
この友人、タイプによる人の区別をしない人だと思っていたから。
繊細と言えるほど内へ内へ物事を考える姿勢が、一緒に酒を飲んでいて楽しいのだという。
東北・北海道や九州地方は、昔々蝦夷と呼ばれて追われてきた人々の血が残っているから、ひょっとしたら通ずるところがあるのかもしれない。
歴史と気候が異なるなら、または似ているのなら、そこに住む人の性格にも多少影響を与える気はする。

(竹内久美子『パラサイト日本人論』 という本が何年もうちにある。日本人の特性とルーツについて書いてあるらしい。この機会に読んでみようか。竹内さんは、人間を含む動物の性についてユニークな見地で論理を展開する本を何冊か出していて、私の興味はそちらに偏っていた)

同じ県出身の人の作品で特別好きなマンガがある。
漫画家の成田美名子さんの「CIPHER」以降の作品。
成田さんの作品は、自己との対話をさんざん行なって出た結論が人生の一筋の光になるような…そんなストーリーであるような気がする。あからさまに暗いストーリーでは全くないのだけれど、本人すらも気づかなかった心の闇のようなものが描かれている。少女漫画に珍しく、あまり恋愛恋愛していないし、綿密な下調べによるリアルな描写が作品に奥行きを与えている。
「CIPHER」、「ALEXANDRITE」、「NATURAL」、現在執筆中の「花よりも花の如く」。
自分のそのときの状態で一番好きな作品が弱冠変わるので、どの作品も手元に置くようにしている。

ひとであれ、マンガであれ、小説であれ、絵画であれ、
他を見ているようで結局は自己を見ているにすぎない。
いいひとなのに好きになれない人に限って、自分が必死で閉じ込めようとしてた自己の性質をあからさまに出してくるひとだったりしないだろうか。
同じ環境にいても、自分が理解できることしか入ってこない。
人にアドバイスしているようで、自分に言いたいことだったりする。
成り得たかもしれないもうひとりの自分に囲まれながら、生きている。

おこがましい話ではあるが、成田マンガの登場人物に自分の影を多く重ねられるから、彼女の作品が好きなのではないか。自分に似ているというよりは、こうなりたいという憧れ。
主人公が導き出すワンフレーズに、わたしは光を見る。
読み始めた頃は出身地を意識していなかったが、成田作品にみられる「自己とのたっぷりの対話」は、この寒い地で育ったことに関係あるだろうか。

長々と書いたけど言いたいことは、
→「寒いと外出たくないからさ、よくも悪くもいろいろ考えちゃうよね」
ってことです。
by tyukita | 2006-07-06 14:01 | 0606~ストレッチ