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青森、沖縄、グァテマラ、岡山で生活してきたカフェ好き主婦の自由なブログです。


by tyukita
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もし戦争が起こったら街のために戦うか?


国のため、だとピンとこなくても、この街のために戦うか?と聞かれたら多くの人が「YES」と答えるだろう…と思っていた、し、今もまだ少し思っている。

しかし、「無謀備都市宣言なんてしているところもあるよ」と言われた。
う〜ん。そうだなあ。
無防備都市宣言になぜ惹かれるかは琉球新報の記事を読むとわかる。

 (1)戦闘員や兵器および軍備施設の撤去(2)軍事施設の敵対的使用禁止(3)当局や住民による敵対行為の禁止(4)軍事行動の支援をしない
—の4条件があれば「無防備地域宣言」ができ、その地域への攻撃は戦争犯罪となる

というジュネーブ条約追加第1議定書59条にもとづく宣言が無防備都市宣言だ。
「沖縄に軍隊はいらない。軍隊は住民を守らない。日米両軍が沖縄で戦い、沖縄は不幸になった」そうした沖縄が、非戦の誓い新たににこのような都市にならんとするのは当然のような気もする。

しかし、しかし、もう一度確認したい。
私たちは(少なくとも私は)、「天然平和ボケ」の日本人だ。
戦をしても武士だけ(それ以外の人を巻き込まない)、「武士道」という戦場の倫理が存在する、何より和を愛し相手に同調することを良しとする、世界のスタンダードから見たら多分に稀な平和ボケ主義者である。

安易に運動するものじゃございませんよ。

☆非戦の宣言をしたからと言って、平和に暮らせるのか?
→ジュネーブ条約追加第1議定書59条には、その第2項に「敵対する紛争当事国による占領のために開放されているものを無防備地域と宣言することができる」とある。
占領された末路まで考えて、無謀備都市宣言をしているのだろうか。

かといって、
☆武装したところで争いを防げるのか?
→日本は世界でも有数の軍事大国である。自主防衛についての議論が高まると、そのことが周辺諸国(特に中国、アメリカ、北朝鮮)への悪い刺激になり圧力を加えられる恐れがある。


さあ、どっち?
私たちは、根っからの平和ボケ。
大陸の地獄は、島国の私たちには想像ができない。
机上の論理でいくらもっともなことを言っていても、最後に未来を決める判断は、正しい「実感」によるものである。
私たちに正しい「実感」があるのか。
武装派も非武装派も、そこが欠けているように思う(それは幸せなことかもしれないが)。

やっぱり、日本で閉鎖的な運動をしている人よりも、大陸のスタンダードを知る人物に話を聞きたいと思う。
アメリカや中国に住む国際政治アナリストでもいいし、できたら中国共産党の人が本音を話してくれたら一番いいんだけど…。無理だな。
by tyukita | 2009-10-12 10:08 | 世間のはなし